花粉症と風邪の見分け方|症状の違いを徹底比較
症状と対処法

花粉症と風邪の見分け方|症状の違いを徹底比較

症状と対処法

春先になると「これは花粉症?それとも風邪?」と悩む方は少なくありません。くしゃみ・鼻水・のどの不快感は両者に共通する症状で、自分では判断しにくいことがあります。しかし、花粉症と風邪の違いをきちんと理解しておくと、適切な対処ができて症状の長引きを防げます。この記事では、症状の違いを比較表と判断フローでわかりやすく解説します。

花粉症と風邪の症状比較表

まず、主要な症状を一覧で比較してみましょう。

症状・特徴花粉症風邪
くしゃみ連続して多数出る散発的、少ない
鼻水の色透明・水様性(サラサラ)透明→黄緑色に変化する
鼻づまり両側が詰まる片側から始まることも
発熱ほぼなし(微熱まで)多くある(37〜39℃)
目のかゆみ強いかゆみ・充血ほとんどなし
鼻・目のかゆみ特徴的にあるほぼなし
喉の痛み軽い違和感・かゆみ強い痛み・飲み込みにくさ
体のだるさ軽度強い倦怠感
持続期間花粉シーズン中ずっと通常1〜2週間で回復
季節性花粉飛散期と一致年間を通じて発症しうる
感染力他の人にうつらない他の人にうつる
ポイント
もっとも信頼性の高い見分け方は「目のかゆみ」です。目のかゆみや充血が強い場合は、花粉症(アレルギー性結膜炎)の可能性が高いといえます。

自分でできる判断フロー

以下の質問に答えていくことで、花粉症か風邪かをある程度判断できます。

ステップ1:発熱はありますか?

  • 38℃以上の発熱がある → 風邪(または感染症)の可能性が高い
  • 発熱なし、または37℃台の微熱 → ステップ2へ

ステップ2:目にかゆみや充血がありますか?

  • 目のかゆみ・充血が強い → 花粉症の可能性が高い
  • 目の症状がない → ステップ3へ

ステップ3:症状が出始めた時期と花粉シーズンは一致しますか?

  • スギ・ヒノキ花粉シーズン(2〜5月)に毎年繰り返す → 花粉症の可能性が高い
  • 急に始まった、シーズンと無関係 → 風邪の可能性が高い

ステップ4:鼻水の状態はどうですか?

  • ずっと透明でサラサラ → 花粉症寄り
  • 数日で黄色・緑色に変わった → 風邪寄り(細菌感染の可能性)

ステップ5:体のだるさや筋肉痛は?

  • 強いだるさ・関節痛・筋肉痛がある → 風邪またはインフルエンザ
  • 軽いだるさのみ → 花粉症の可能性もある
注意
判断フローはあくまで目安です。症状が1週間以上続く場合や、市販薬で改善しない場合は医療機関(耳鼻咽喉科・内科・アレルギー科)を受診してください。

花粉症と風邪が混在するケース

実は花粉症シーズンには、花粉症と風邪が同時に起きることがあります。

見分けにくくなるポイント

  • 風邪の初期は透明な鼻水が出る(花粉症に似る)
  • 花粉症の悪化でも体がだるくなることがある
  • 両者が重なると「風邪薬が効かない」「花粉症薬も効かない」という状態に

このような場合は自己判断せず、医療機関で血液検査(特異的IgE抗体検査)や皮膚テストを受けることで、アレルギーの有無を確認できます。

子どもの場合の見分け方

子どもは症状をうまく言葉で表現できないため、以下のしぐさに注目してください。

  • アレルギー性敬礼(アレルギー・サルート):鼻をこすり上げるしぐさ → 花粉症サイン
  • 目をしきりにこする → アレルギー性結膜炎の疑い
  • 口を開けて息をしている → 鼻づまりによる口呼吸 → 花粉症の可能性
  • 機嫌が悪く、集中力がない → 睡眠の質が低下している可能性

子どもの花粉症については子どもの花粉症・年齢別対策ガイドで詳しく解説しています。

症状が長引く場合の注意点

「風邪だと思っていたら副鼻腔炎(蓄膿症)だった」というケースも少なくありません。以下の症状がある場合は、副鼻腔炎など別の疾患の可能性があるため注意が必要です。

  • 黄色・緑色の鼻水が2週間以上続く
  • 頬や目の奥が痛む
  • においがわからなくなった
  • 頭痛が長く続いている

花粉症と分かったらすべき対処

花粉症と判断した場合、以下の対処が効果的です。

薬の使い方:抗ヒスタミン薬は症状が出てからでは遅いことがあります。花粉シーズン開始の1〜2週間前から服用を始める「初期療法」が推奨されています。

生活習慣:外出時のマスク・メガネ着用、帰宅後の洗顔・うがい、ブロッキングスプレーの活用などが花粉の体内侵入を防ぐのに効果的です。

医療機関での治療:重症例や繰り返す場合は、舌下免疫療法など根本的な治療を検討しましょう。詳しくは免疫療法の記事をご確認ください。


花粉症ラボ編集部より:花粉症と風邪の自己判断には限界があります。特に症状が重い場合やお子様の場合は、専門医の診断を受けることをおすすめします。

よくある質問

花粉症でも熱が出ることがありますか?

花粉症単独では原則として発熱しません。ただし、免疫反応に伴う微熱(37℃台前半)が稀に出ることがあります。38℃以上の発熱がある場合は、風邪やインフルエンザなど感染症を疑ってください。

花粉症と風邪が同時に起きることはありますか?

あります。花粉症で鼻粘膜が弱っているときは風邪をひきやすい状態になっています。両方が重なると症状が複雑になるため、判断が難しくなります。症状が長引く場合は医療機関を受診しましょう。

透明な鼻水は必ず花粉症ですか?

風邪の初期も透明な鼻水が出ることがあります。ただし風邪は数日で黄色や緑色に変わることが多く、かゆみを伴わないのが特徴です。透明な鼻水が2週間以上続き、かゆみがあれば花粉症の可能性が高いです。

参考文献・出典

  1. アレルギー性鼻炎の診療ガイドライン2020 - 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
  2. かぜ症候群の診断と治療 - 厚生労働省
  3. 花粉症の基礎知識 - 日本アレルギー学会

この記事を書いた人

花粉症ラボ編集部

花粉症対策の情報を科学的根拠に基づいて発信しています。花粉症に悩むすべての方が快適に過ごせるよう、最新の対策情報をお届けします。