※この記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状・治療については必ず医師・薬剤師にご相談ください。

今週末、窓を開けたら、まだ鼻がムズムズ。「ピークは越えたって聞いたのに、なぜ?」——筆者も今朝、同じ違和感で目が覚めました。スマホで飛散情報を開くと、数値は確かに下がっている。それでも症状は残る。花粉症歴15年の編集部員にとって、毎年この「終盤の違和感」はおなじみの風景です。

結論:ピーク越え、ただしGWまで残留飛散が続く

2026年4月中旬時点で、本州のスギ・ヒノキ花粉はピークを越えました。ただし、大型連休ごろまで「少ない〜やや多い」レベルの飛散は続く見込み。終盤の油断がいちばん危ない時期、なんですよね。

日本気象協会の発表によると、東京都千代田区では4月9日までに今シーズンの総飛散量の90%が飛散済み。西日本の多くの地点でも終息段階に入りました。それでも「90%飛散済み」は、裏を返せば残り10%が今も舞っているという話。

(筆者も毎年、この数字を見るたびに「え、まだあるの?」と肩を落とします)

なぜ重要か:終盤期こそ症状のぶり返しが起こる

ピークが過ぎた、という情報だけで薬をやめる——これが最も危険なパターン。飛散量が多い年ほど、終盤にだらだら続く花粉が症状を引き戻します。

今年は東日本と北日本の飛散量が例年より多く、地域によっては気象用語でいう「非常に多い」水準。大量飛散シーズンの終盤は、いつもの年の終盤とは違う顔をします。…いや、ちょっと待ってください。「今年は多い年」と言い切る前に、2026年の実数値を整理しておきましょう。

2026年シーズンの振り返り:数字で見る今春

スギ花粉の飛散開始は、東京・千代田区で2月14日。例年並みのスタートでした。2月下旬にピークを迎えたあと、3月中旬にはスギがほぼ終息。

ヒノキ花粉は3月17日に飛散開始、3月下旬から4月上旬にかけてピーク。4月上旬には「極めて多い」日も観測されました。

指標東京・千代田区
スギ飛散開始2月14日(例年並み)
スギピーク2月下旬
ヒノキ飛散開始3月17日
ヒノキピーク3月下旬〜4月上旬
4月9日時点の累積飛散率総飛散量の90%

さいたま市が公表する実測値でも似た傾向が確認されています。西日本は終息の足音が近く、東北南部・北陸・長野はヒノキ花粉のピークが4月中旬。終息のタイミングは地域で1〜2週間ズレる、と覚えておくと実用的です。

地域別の「今」:あなたの街はどの段階?

ざっくり整理すると、4月18日時点の飛散ステージは3つ。

終息段階(西日本の多くの地点) 九州、四国、中国地方の大半、近畿の一部。観測値は「やや多い」以下。窓を開けても短時間なら許容範囲、という日が増えています。

終盤だが油断禁物(関東・東海) ピーク越え後の「少ない〜やや多い」が続く時期。雨上がりや強風の翌日は一時的に数値が跳ね上がることも。

まだピーク付近(東北南部・北陸・長野) ヒノキ花粉が4月中旬にかけて本格化。該当地域の読者にとって、今がいちばんの正念場。

北海道は別物:シラカバ花粉がGWから本番

本州のスギ・ヒノキが落ち着く4月中旬、北海道ではシラカバ花粉の飛散が始まります。2026年は例年より早い飛散開始の見込みで、GWにかけて増加する予測。

地点2026年シラカバ飛散量予測
函館多い
札幌・岩見沢・旭川・帯広・北見・稚内やや多い

3月の気温が平年よりかなり高く、4〜5月も高温傾向。このパターンが飛散開始を前倒しにします。「GWに北海道旅行」を計画している本州在住者も、シラカバ花粉の存在は頭に入れておきたいところ。

シラカバ花粉症は、リンゴ・モモ・サクランボなどバラ科の果物で口腔アレルギー症候群(OAS)を起こす例が報告されています(日本アレルギー学会の公表資料より)。道産の果物を食べて口の中がイガイガしたら、念のため医師に相談を。

残留花粉への実践対策:薬のやめ時を見極める

では、薬はいつまで続けるべきでしょうか?

一般に、飛散終了の公式発表から1〜2週間は服薬継続が推奨されています(厚生労働省・政府広報オンラインの花粉症関連情報より)。花粉の飛散量は日ごとの変動が大きく、やめた翌日に再発、は珍しくありません。

編集部で試しているルールはシンプル。

  • 日本気象協会・ウェザーニュースのマップで「飛散終了」表示が出るまで継続
  • 終了表示後も症状があれば2週間は様子見
  • 5月以降も続く場合はイネ科花粉症を疑って耳鼻科へ

この「やめ時の2週間ルール」を知らずに早めにやめて、GW明けに後悔する——よく聞く話です。

5月以降:次はイネ科花粉の季節

スギ・ヒノキが終わっても、花粉のカレンダーは続きます。5月からはカモガヤ・ハルガヤなどイネ科花粉が8月頃まで飛散。スギ・ヒノキ花粉症の方のなかには、イネ科にも反応する例が少なくありません。

「花粉症はもう終わった」という油断よりも、「次は何?」という視点。この切り替えが、年間を通した症状管理のカギになります。

まとめ:2026年終盤期の3つのポイント

  • 本州のスギ・ヒノキはピーク越え、ただしGWまでは残留飛散あり
  • 北海道はシラカバ花粉が4月中旬から本格化、函館は「多い」水準
  • 薬のやめ時は飛散終了発表から1〜2週間後が目安

よくある質問(FAQ)

Q1. 4月下旬でもまだ症状が出るのは普通? はい、残留飛散が続いているため珍しくありません。特に大量飛散年の終盤は長引く傾向があります。

Q2. 飛散終了の情報はどこで確認できる? 日本気象協会(tenki.jp)、ウェザーニュース、Yahoo!天気の花粉情報ページが便利。地域別にマップで確認できます。

Q3. ピーク後に薬をやめてもいい? 自己判断はおすすめしません。飛散終了発表から1〜2週間を目安に、医師・薬剤師と相談のうえで調整してください。

Q4. GWの旅行先の花粉状況が心配です 行き先の最新飛散情報を出発前日に確認を。特に北海道方面はシラカバ花粉のピークと重なる可能性があります。

Q5. 雨の日は花粉が飛ばない? 降雨中は飛散量が減りますが、雨上がりの翌日は地面からの再飛散で急増することも。

Q6. 花粉が家に持ち込まれるのを減らすには? 帰宅時の上着の払い落とし、玄関での顔・手洗い、洗濯物の室内干しが基本。詳細は環境省の資料にまとめられています。

Q7. 空気清浄機はまだ使うべき? 終盤期こそ有効。外から持ち込まれた残留花粉の除去に役立ちます。

Q8. 5月になっても症状が続く場合は? イネ科花粉症の可能性も。耳鼻咽喉科やアレルギー科で原因抗原を特定してもらうのが近道です。

Q9. 来年(2027年)の予測はもう出ている? 春シーズンの総括は夏以降、翌春の予測は秋〜初冬に各機関から発表されます。早めの備えは10月頃から。

今日からできる1つのこと

玄関に置いてある上着を、外で一度しっかり払う——これだけで家のなかに持ち込まれる花粉がグッと減ります。ピーク越えの今こそ、終盤戦を楽に乗り切るひと手間を。

※この記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状・治療については必ず医師・薬剤師にご相談ください。

参考文献

Wide cinematic photorealistic view of a quiet suburban Japanese residential street in mid-April afternoon, soft golden sunlight filtering through young green cedar and cypress trees, delicate pale yellow pollen particles drifting visibly in the warm air, subtle atmospheric haze, low-rise Japanese houses with tiled roofs in the background, shallow depth of field with bokeh, 16:9 aspect ratio, natural warm color grading, documentary style, no people visible