【2026年】花粉飛散予測|今年の傾向と早めの対策ポイント
地域・季節情報

【2026年】花粉飛散予測|今年の傾向と早めの対策ポイント

地域・季節情報

2026年の花粉シーズンは、全国的に例年を大きく上回る飛散量が予測されています。日本気象協会・ウェザーニュースなどの予測によれば、全国平均で例年比149%、地域によっては昨年比368%に達するとされており、花粉症の方にとって特に注意が必要な年となっています。この記事では、2026年の飛散予測の詳細と、今すぐ始めるべき対策を解説します。

2026年・花粉飛散量が多い理由

今年の花粉飛散量が多いと予測される最大の理由は、2025年夏(7〜8月)の記録的猛暑と豊富な日照時間です。

スギの花芽(翌年の花粉になる芽)は、前年の夏に形成されます。気温が高く日照時間が長い夏を経験したスギは、より多くの花芽を形成する性質があります。2025年夏は全国的に平年を大きく上回る高温・多日照となったため、スギの花芽形成量が例年を大幅に超えると推測されています。

情報
気象情報機関の予測では、2026年のスギ花粉飛散量は全国平均で「例年の約149%」。特に一部地域では2025年比で368%という記録的な飛散量が予測されています。花粉症歴が長い方でも、今年は例年以上に準備が必要です。

地域別・2026年飛散開始時期とピーク予測

地域飛散開始予測スギピークヒノキピーク例年比
九州北部(福岡等)1月下旬〜2月上旬2月中旬〜下旬3月中旬〜4月上旬160%前後
四国1月下旬〜2月上旬2月中旬〜3月上旬3月中旬〜4月中旬170%前後
中国地方2月上旬2月下旬〜3月中旬3月下旬〜4月中旬150%前後
近畿2月中旬〜下旬3月上旬〜中旬3月下旬〜4月中旬140%前後
東海2月上旬〜中旬3月上旬〜中旬4月上旬〜中旬155%前後
関東2月上旬〜中旬3月上旬〜下旬4月上旬〜中旬149%前後
東北南部2月下旬〜3月上旬3月中旬〜4月上旬4月中旬〜5月上旬130%前後
東北北部3月上旬〜中旬3月下旬〜4月中旬4月下旬〜5月中旬120%前後

※予測値は2026年1〜2月時点の情報に基づきます。実際の飛散量は気象条件によって変動します。最新情報は日本気象協会・ウェザーニュースの公式サイトでご確認ください。

ポイント
お住まいの地域の詳細な飛散予測は、日本気象協会(tenki.jp)やウェザーニュースの公式サイトで地域を絞り込んで確認できます。毎週更新される最新の予測情報をチェックする習慣をつけましょう。

2026年の飛散パターン:スギとヒノキの「2段ピーク」

2026年は例年以上にスギとヒノキの飛散量が多く、かつ飛散期間が長くなる可能性があります。スギ花粉のピークが終わっても、ヒノキ花粉が本格化するため、スギとヒノキ両方に感作されている方は3〜4ヶ月にわたる長期戦を覚悟する必要があります。

2段ピークのイメージ(関東の場合)

  • 第1ピーク(スギ):3月上旬〜下旬(例年より飛散量が多い)
  • ピーク間(スギ減少・ヒノキ増加):3月下旬〜4月上旬
  • 第2ピーク(ヒノキ):4月上旬〜中旬
  • 収束期:5月上旬〜中旬

スギ花粉の特徴ヒノキ花粉の特徴をそれぞれ確認し、自分がどちら(または両方)に感作されているかを把握しておきましょう。

初期療法(初期投与):早期開始が鍵

花粉飛散量が多い年こそ、**「初期療法」**が特に有効です。初期療法とは、花粉症の症状が出る前(または飛散開始直後の軽い症状のうち)から抗アレルギー薬を服用し始める治療戦略で、厚生労働省や日本アレルギー学会も推奨しています。

初期療法の効果

花粉に暴露されると、肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されることでアレルギー反応が起きます。しかし、あらかじめ抗アレルギー薬が体内に充分量存在していれば、花粉への暴露に対するヒスタミン放出を最初から抑制できます。

  • 症状のピーク値を下げる:最大症状が軽くなる
  • 症状の発現を遅らせる:花粉ピーク期まで快適に過ごせる期間が延びる
  • 薬の使用量を減らせる:シーズン中の追加服用が少なくて済む
情報
初期療法の開始タイミングは「飛散開始予測日の1〜2週間前」が目安です。地域の飛散開始予測日を確認し、それに合わせて内科・耳鼻科・アレルギー科を早めに受診しましょう。

初期療法に使われる薬

初期療法で使用される主な薬の種類は以下のとおりです。

薬の種類特徴処方/市販
抗ヒスタミン薬(第2世代)眠気が少なく、くしゃみ・鼻水に有効両方
ケミカルメディエーター遊離抑制薬症状が出る前からの服用で効果を発揮処方
ロイコトリエン受容体拮抗薬鼻づまりに特に効果的処方
ステロイド点鼻薬鼻炎全体に効果的、全身への影響が少ない両方

市販の抗ヒスタミン薬の選び方処方薬の種類と選び方もあわせて参考にしてください。

記録的大量飛散年に備える:強化対策チェックリスト

2026年のような大量飛散年は、例年と同じ対策では不十分になる可能性があります。以下のチェックリストで、今からできる対策を確認しましょう。

薬物療法

  • 飛散開始2週間前までに医療機関を受診し、初期療法を開始する
  • 処方薬が切れないよう、余裕を持って受診・補充する
  • 昨年効果があった薬の情報をかかりつけ医に伝える

物理的バリア対策

室内環境

情報収集

  • 花粉情報アプリをスマートフォンにインストールする
  • PM2.5・黄砂情報もあわせて確認できる情報源を確保する(複合汚染の対策参照)
  • 地域の飛散開始予測日をカレンダーに登録する
ポイント
症状が重い方やこれまでの治療で十分な効果が得られなかった方は、2026年シーズンに向けて「舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)」の開始を検討する良いタイミングです。免疫療法についてで詳しく解説しています。ただし免疫療法は花粉シーズン外に開始するのが原則のため、シーズン後の5月以降に相談を始めましょう。

日々の花粉情報の確認方法

2026年の大量飛散シーズンを乗り越えるには、日々の花粉情報の確認が欠かせません。

  • 環境省「はなこさん」:全国のリアルタイム観測データ
  • 日本気象協会「tenki.jp」:翌日の飛散予測レベルを地域別に表示
  • ウェザーニュース:位置情報連動の花粉予測(スマートフォンアプリ)
  • NHK天気予報:天気予報と合わせた花粉情報

花粉レベルの見方と読み方を参考に、毎日の行動計画に役立ててください。雨の後の花粉急増についても注意が必要です。

2026年は花粉症患者にとって特に厳しいシーズンが予測されています。しかし、正確な情報と早めの対策があれば、症状を大幅に軽減することは十分可能です。今すぐ医療機関への相談と準備を始めましょう。

よくある質問

2026年は花粉が特に多い年ですか?

はい、2026年のスギ花粉飛散量は全国平均で例年比149%と予測されており、2025年比では一部地域で368%に達するとされています。2025年夏の猛暑と豊富な日照時間が花芽の形成を促進したことが主な原因です。特に関東・東海・近畿地方での飛散増加が顕著な見通しです。

初期療法(初期投与)とはどのような治療法ですか?

初期療法とは、花粉症の症状が出る前(または症状が軽いうちに)から抗アレルギー薬を服用し始める治療戦略です。花粉飛散開始の1〜2週間前から薬を服用することで、アレルギー反応の引き金となるヒスタミン放出を事前に抑制できます。例年より飛散量が多い年は特に有効です。

花粉症の症状が例年より重くなった場合、市販薬だけで対応できますか?

軽〜中程度の症状なら市販の抗ヒスタミン薬で対応できる場合もありますが、例年より飛散量が多い年は医療機関での処方薬がより効果的です。市販薬で2週間以上改善しない場合や、睡眠・仕事・学業への影響が大きい場合は耳鼻科・アレルギー科への受診を検討してください。

参考文献・出典

  1. 2026年春の花粉飛散予測 - 日本気象協会
  2. 花粉飛散予測情報 - ウェザーニュース
  3. 花粉観測システム(はなこさん) - 環境省
  4. スギ花粉症の初期療法について - 厚生労働省

この記事を書いた人

花粉症ラボ編集部

花粉症対策の情報を科学的根拠に基づいて発信しています。花粉症に悩むすべての方が快適に過ごせるよう、最新の対策情報をお届けします。