※この記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状・治療については必ず医師・薬剤師にご相談ください。
4月23日、朝のベランダに出て「あれ、今日ちょっと楽かも?」と思った花粉症の皆さん。いや、ちょっと待ってください。今シーズンはまだ終わっていません。スギ・ヒノキ花粉は確かに終息へ向かっていますが、大型連休までは油断できない日が残されています。そして北海道では、シラカバ花粉がこれから本気を出します。
【結論】2026年4月下旬、花粉はここで飛んでいる
スギ・ヒノキは終息局面、シラカバは本格飛散開始。この二極化が今週のキーワード。
日本気象協会の2026年4月20日時点の発表によると、九州から北陸はすでにピーク終了、東海から東北も4月中旬にピークを越えました。一方、北海道ではシラカバ花粉が札幌などで飛び始め、GWにかけて一気に増える見込みです。「花粉シーズンは終わった」と思い込んで薬をやめるのは早計。特に風の強い日は、4月末でも花粉が舞い戻ってくるんですよね。
全国飛散状況アップデート|スギ・ヒノキは終息、シラカバが本格化
今シーズンの累積飛散量は、過去数年と比べても目立つ水準になりました。
東京都千代田区では4月15日時点で例年の1.2倍、大阪市では1.7倍という速報値が出ています。ヒノキ花粉は3月17日に飛散開始、3月下旬から4月上旬にかけて極めて多い日が続いたとのこと。全国の9割以上の地域で大量飛散(3,000個/cm²以上)となり、特に東北では2025年シーズンの最大約5倍に跳ね上がった地域もありました。
一方、九州・近畿・北陸のヒノキは4月上旬でピーク終了。東海から関東、東北も4月中旬には山を越えています。ただし「終了」と「ゼロ」は別物。気温が高く、風の強い日は残り花粉が舞い上がる——この感覚、毎年の花粉症ベテランならご存知のはず。
なぜ今年(2026年)はこんなに多いのか|昨夏猛暑のデータから読み解く
主因は昨夏(2025年)の猛暑。花芽形成期の高温・日照が、雄花を大幅に増やしました。
スギ・ヒノキの雄花は前年の7月頃に形成されます。2025年夏は全国的に記録的な暑さが続き、これが翌春(つまり今シーズン)の飛散量を押し上げた、というのが気象協会の見解です。東北で前年比最大5倍という数字が出ているのも、前シーズンの飛散量が少なかった「表年・裏年」の反動が重なった結果とみられます。
気候変動という大きな話は後でするとして、要するに「猛暑の翌年は花粉が多い」——この経験則が2026年も裏づけられました。
地域別ヒノキ残存リスク|関東・東北で4月末まで気を抜けない理由
ピークを越えた後も、条件次第で「ぶり返し日」は発生します。
関東・甲信地方は4月中旬にピーク越えとなりましたが、晴天で風速の強い日は飛散数が局所的に跳ねることがあります。東北地方は飛散開始そのものが他地域より遅く、4月下旬でもヒノキ花粉が観測される見込み。「ピーク終了=発症ゼロ」ではなく、残存花粉にPM2.5や黄砂が重なると、鼻症状が悪化する日もあるんですよね。
治療を自己判断で中止するのではなく、症状の推移を見ながら医師・薬剤師と相談するのが現実的(筆者も毎年、GW明けまで抗ヒスタミン薬を続けています)。
北海道シラカバ花粉の注意点|OAS併発リスクも頭に入れておく
これから本番を迎えるのが北海道のシラカバ花粉。今年は「例年をはっきり上回る」予測です。
日本気象協会によると、函館は「多い」、札幌・岩見沢・旭川・帯広・北見・稚内は「やや多い」。前シーズンが少なかった反動もあり、GWから5月中旬にかけてピークを迎えます。
シラカバ花粉症で見落とされがちなのが、口腔アレルギー症候群(OAS)。シラカバ・ハンノキ花粉症の患者の約40%が合併するとされ、リンゴ、桃、キウイ、アーモンドなどを食べると口の中がかゆくなったり、まれにアナフィラキシーを起こすことがあります。GW中に道内で果物狩りを予定している方は、体調と相談のうえ、気になる症状が出た場合は速やかに医療機関へ。
GW以降の花粉行動計画|今日からできる3ステップ
「何をすれば?」に具体的に答えます。
- 天気予報+花粉予報のセット確認。風速5m/s以上・晴天・気温高めの3条件が揃う日は「要警戒日」と判断する
- 外出後の「玄関リセット」。上着は玄関で脱ぎ、顔・手・うがい。鼻うがいは生理食塩水を使うのが基本
- 服薬のタイミングを医師に再確認。症状が軽くなっても、地域で飛散終了宣言が出るまでは継続を検討する価値があります
よくある質問(FAQ)
Q1. 4月下旬でもマスクは必要? A. 地域と天候によります。関東以西はピーク越えですが、風の強い晴天日はまだマスクが有効です。
Q2. スギ花粉の終息はいつごろ? A. 多くの地域で3月下旬〜4月上旬にすでに終息。ただしヒノキ花粉との交差反応で症状が続く人もいます。
Q3. シラカバ花粉症は本州でも出る? A. 本州北部でも飛散はありますが、患者の多くは北海道在住者。道外出張・旅行時は注意が必要です。
Q4. 口腔アレルギー症候群(OAS)の初期症状は? A. 生の果物・野菜を食べた直後の口内・喉のかゆみや違和感。繰り返す場合は受診が推奨されます。
Q5. GW明けに症状が残るのはなぜ? A. 残存花粉、イネ科花粉(カモガヤ等)への移行、ダニ・ハウスダストなど通年性アレルゲンの影響が考えられます。
Q6. 2026年シーズン、どの地域が最もキツかった? A. 累積飛散量では大阪(例年比1.7倍)と東北(前年比最大5倍)が目立ちます。
Q7. 洗濯物の外干し、いつから再開できる? A. 花粉飛散数が「少ない」ランクに安定してから。地域の観測値で数日連続の低値を確認するのが目安です。
Q8. 舌下免疫療法は今から始められる? A. 原則として花粉飛散期は新規開始しません。開始希望がある場合はシーズン終了後、医療機関で相談を。
Q9. 子どもや妊婦の服薬は大丈夫? A. 市販薬・処方薬ともに適応年齢や妊娠中の可否が異なります。自己判断せず医師・薬剤師へ。
まとめ
2026年シーズンは、東京1.2倍・大阪1.7倍という例年超の飛散量が記録されました。スギ・ヒノキは終息局面ですが、北海道のシラカバはこれから本番。OAS合併率40%という数字も念頭に、GWの計画を立ててみてください。
今日からできる1つのこと
明日の天気予報を見るとき、「風速」と「花粉飛散予報」をセットで確認する——これを習慣化するだけで、不要な被ばくを大きく減らせます。
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状・治療については必ず医師・薬剤師にご相談ください。
参考文献
- 日本気象協会 tenki.jp「スギ、ヒノキ花粉シーズン終了へ 東京の飛散量は例年の1.2倍(速報値)」(2026年4月20日)
- 日本気象協会 Weather X「2026年 春の花粉飛散予測 4月中旬にスギ・ヒノキ花粉はピークを越える見通し」
- ウェザーニュース「【花粉シーズン】全国の飛散状況 2026年春」
- 北海道立衛生研究所「シラカバ花粉の飛散開始時期と飛散量について」
- 医療法人社団 同友会 産業医サービスコラム「花粉症の季節、口腔アレルギー症候群にも注意が必要です」
Late April scene in Japan showing white birch (shirakaba) pollen particles floating in bright spring sunlight, with a Hokkaido forest backdrop featuring young birch trees and lingering patches of snow in the distance. In the midground, a wooden bench with faint yellow pollen dust. Photorealistic, documentary photography style, soft golden hour lighting, shallow depth of field, 16:9 horizontal composition, no people, natural color grading.



